私は 自分の作品をネット上で公開するようになってから、今まで何度もアイデアを盗用されてきた。
それも、私のアイデアを盗む人は、たいてい、社会的な立場のある人だ(もちろん、ほとんどの人はちゃんと自分でアイデアを考えているはずだ。だから、パクリは一部のモラルに欠けた人によるものだろう)。
いったい、この世の中はどうなってしまっているのか?
現在のクリエイティブな世界では、「アイデア」と「世界観」がとても重要な構成要素である。
それなのに、平気で他者の「アイデア」を盗む者がいるのだ。
色々な人から盗んだ「アイデア」に少しだけ手を加えて繋ぎ合わせた様な作品の、どのあたりがクリエイティブなのだろうか?
もしかして…パクリの技術がクリエイティブなのか?
なにはともあれ、
その業界で立場の強い人間が、私の様な無名のクリエイターから堂々とアイデアをパクっているのは事実だ。
分かりやすく言ってしまえば、これは立場の強い人間による「アイデアの搾取」である。
そもそものお話だが、
仕事で、常に誰かのアイデアを盗まなければ続けられない状況だとしたら、その仕事は、その人には向いていないのだ。
今はパクれば、バレる時代だ。
そんなリスクを負ってまで、その仕事を続けるのだろうか?
その人には、もっとその人の才能に合った仕事があるはずだ。
そして、もし、誰かの素晴らしいアイデアを見つけて、そのアイデアを使いたくなったのなら、一言本人に聞いてみれば良いのではないだろうか?
「あなたのそのアイデアを使わせてもらっても良いですか?」と。
これだけで、後々のトラブルは大きく回避できるかもしれないのだ。
これから 時代は“ 一億総クリエイター時代 ”になるという話を聞いたことがある。
本当に、大丈夫だろうか?
私は、一般的な方より先に“ クリエイティブな活動 ”を始めることになった。
でも、目の前の現実はこんな状況である。
これからは、“ 一億総クリエイター時代 ”ではなく、もしかしたら“ 一億総AIクリエイター時代 ”がやってくるのかもしれない。
だが、どちらにせよ、こんなにモラルの無い状況で“ 一億総クリエイター時代 ”を始めて大丈夫なのだろうか?
このままいけば、結局、立場の強い人間だけが得をするのではないか…?
もし仮に、あなた様がつくった作品のアイデアが、勝手に盗まれたら、どうだろうか?そして、そのアイデアによって得た利益は、いったい、誰のふところに入るのだろうか?
今後、“ 一億総クリエイター時代 ”がくるのなら、
このことは、今、みんなで真剣に考えなくてはいけないことだと思う。
私は、誰でも、その人オリジナルの才能や個性があると思っている。
他者の才能は、パクるのではなく、尊重し合うものだ。
これからの時代は、一人一人が自分の才能に気づき、その才能をみんなの役に立てる明るい社会が来たら良いなと願っている。
例)CM 制作、 卑猥な漫画(イラスト)、映画ポスターの制作
※ 盗用をする方には、損害賠償を請求することもあります。