他者のアイデアを盗用するということ

他者のアイデアを盗用するということ

世間では、アイデアをパクる(盗用する)とかパクられるとかという話をよく聞きますが、他人のアイデアをパクるということは、いったいどのようなリスクが生じると予想できるのでしょうか。ある仮のケースをもとに、一緒に考えてみませんか。

☆以下は、あくまでも仮のケースです☆

あるところに、花子さん(仮名)という女性がいました。

彼女は将来画家として活躍することを目指し、日々コツコツと創意工夫をこらしながら絵を描き、その絵を自身のブログに掲載していました。

そこに、花子さんのブログをたまたま見つけたPさん(仮名)があらわれます。Pさんは花子さんの絵や文章にとても興味を持ちました。

ーここまでなら特に何も問題はありません。ー

しかし、Pさんは花子さんのブログからアイデアを入手し、無断で仕事に使ってしまいました。それも一回ではなく何度も何度も…。Pさんは立場上、発信力(影響力)の強い人でした。花子さんのブログより何万倍も発信力のあるPさんは、数年間花子さんのアイデアを盗用し続けました。

それから数年後…花子さんの絵はようやく世間の人々の目にとまるようになりました。

その時、世間の花子さんの絵に対する感想はこのようなものでした。

A「ねえねえ、花子さんって知ってる?画家の花子さん!」
B「知ってる~!私、最近ネットで初めて花子さんのことを知ったのよ。」
A「わたしもそうなの。それで、彼女の絵をどう思う?」
B「う~ん。とてもステキだと思うけど…なんていうか…。独創性というか個性というか、そういったものがいまいち感じられなかったわ。」
A「え、やっばり?あなたもそう感じた?そうなのよねぇ。彼女の絵はステキなんだけど、初めてみた時、もうすでにどこかでみたことがあるような感じがしたのよ。」
B「ってことは…花子さんの絵は誰かの二番煎じってこと??」
A「さぁ。それはどうかわからないけれど、なぜか既視感があるのよね。」
B「やっぱり芸術の世界は難しいわね~。」

どうでしょうか。このケースは、どこに問題があるのでしょうか。

問題があるとすれば、花子さんより発信力の強いPさんが、無断で花子さんのアイデアを使い続けたことでしょうか。それにより、後々、花子さんの画家としての評価が大きく下がったのです。

では、花子さんのアイデアを盗用し続けたPさんにはどのようなリスクがあるのでしょうか。

まず、アイデアというものは著作権の保護の対象ではありません(詳しくは法律の専門家へ…)。

ということは…誰かのアイデアをパクっても、基本的には罪にならないということですよね(詳しくは法律の専門家へ…)。

現在の法律では、他人のアイデアを盗用したPさんは罪にならない可能性が高いはずです。Pさん、ギリギリセーフですね(たぶんね…)。

では、Pさんは何のお咎めも無く、あいかわらず誰かのアイデアを盗み、仕事を続けるのでしょうか…。その答えは…Pさん以外には誰にもわからないのです。

仮に、私が花子さんの立場で、後からPさんの存在に気づいたならどうするか。

私なら、とりあえず、過去のPさんの行為は、天の裁きに任せるでしょう。なぜなら 私は、この世は「目に見える世界」と「目に見えない世界」の両方で成り立っていると分かっているからです。やったことは、いずれ自分にかえってきます。そして何より、タダほどコワいものはないのです。Pさんも早くこのことに気づくと良いですね。

もし、皆さんが花子さんの立場ならどうしますか? えっ、血祭り…?


長々と読んでいただきありがとうございました。
では、だんだん寒くなってきましたので、みなさまどうぞご自愛くださいませ☆