宇宙の子

宇宙の子





M 「N氏~っ!!」

N氏「あら、Mちゃん、おひさしぶりね♪お元気だった?」

M 「もちろん元気ですぅ~。早いもので、緑の惑星救済任務が成功してから、もう300年が経ちますね~。N氏は次の地球救済任務も参加されるんですよね。」

N氏「そうなのよ。今さっき地球派遣部隊の説明会が終わったところよ。宇宙の色々な星からたくさんのツワモノが来ていたわ。連盟職員のMちゃんにはまたお世話になるわね。どうぞよろしくお願いいたします。」

M 「こちらこそどうぞよろしくお願いしますですぅ~。惑星救済任務経験者のN氏が参加してくださるのは心強いですぅ~。なんていったって、次の地球救済任務は、全宇宙が注目する超ビッグなイベントですからっっ!!宇宙の平和を守るため、しくじりは許されないですぅ~!!!」

N氏「Mちゃんは相変わらず面白いわね。でも、参加するといっても、連盟職員さんが持ってきてくれる丸いカプセルに、私のエネルギーを注入するだけなのよね。地球では、それを分霊っていうのかしら??私は任務の間、この宇宙船から私の分霊が宿った地球人を見守ることになるのね。たしか…地球という惑星はカルマや輪廻転生など独自のルールがあって大変だから、すべてのカプセルの中にチップ(*1)を埋め込みますって説明会で説明を受けたわ。」

M 「そうなんですよ~。地球救済任務は長い年月をかけて行われますし、隊員数もかなり多いので、宇宙船から地球にいる隊員さん達を見失わないようにするためでもあるんですぅ~。」

N氏「連盟職員さんも大変ね。地球で活動する隊員一人につき、連盟職員が二名以上サポートにつくと聞いたわ。」

M 「はい。私はそのサポートのサポートなんですぅ~。つまり、雑用係ですぅ~。まだまだ新人ですから。」

N氏「Mちゃんや連盟職員のみなさんがサポートをしてくれるから、地球救済任務参加者は安心して自分の分霊をあずけることができるのよ。どうもありがとう。」

M 「いやぁ~、照れちゃいますぅ~。そんなに褒めないでください~。」

N氏「ということは…地球人の中に入っている魂も、高次元の誰かの分霊ってことになるのよね…。そして、この宇宙船にいる私やMちゃんも、より高次元の誰かの一部ってことよね。」

M 「はい。元をたどればみんなひとつですぅ~。ところで、N氏はスイーツが大好きでしたよね?実は、地球で味わえるスペシャルスイーツをリストアップしてきたんですぅ~。」

N氏「まぁ、うれしいわ♪見せて見せて~♪ 」




(*1) チップ…“星の種”や“スターシード”ともいう


ー物語『 再会 』